最近よく話題にされているビットコインなどを代表とするように、仮想通貨は従来からある紙幣や貨幣とは異なる種類の通貨です。
世界中に流通している仮想通貨が、通貨としてどのような役割を果たしているのか、紹介していきます。
仮想通貨が成り立つ理由
仮想通貨は、インターネット上で流通している電子通貨です。電子通貨は、紙幣や貨幣のような形ではなく、またの名は仮想通貨やデジタル通貨。
電子マネーとも別物で、大きくあげると3つの特徴があります。
3つの特徴とは、法定通貨との換金性、特定の国家や銀行への非依存性、暗号化と分散化技術による通貨の改ざんなどの不正や消失の防止です。
仮想通貨は、インターネット上の取引所で取引されています。仮想通貨から法定通貨への換金も可能で、この点は電子マネーと異なります。
ゆえに、FXと似たような投資対象としても、有望視されているのです。法定通貨に換金できるからといって、仮想通貨は特定の国家や銀行に依存していません。
仮想通貨の価値が保証されているのは、インターネット上で通貨として存在するためのシステムが信頼されているため。
仮想通貨のシステムを作り上げている技術は、暗号化や分散化によって、仮想通貨の改ざんや消失を防ぐだけの力があると認められているのです。
例えば、ビットコインでは、通貨としての安全性を保つために、ブロックチェーン技術・P2P分散化技術・プルーフオブワークシステムなどの新技術に支えられています。
仮想通貨の始まり
仮想通貨の第1号となったのは、ビットコインです。
2008年にインターネット上でビットコインシステムの論文が発表され、2009年にはビットコインの配布がスタート。
徐々に支持が広がり、誕生時からすると10万倍以上もの価値に上がっています。そこで、ビットコインに続けとばかりに、新たな仮想通貨が続々と誕生しているのです。
仮想通貨のメリット
仮想通貨のメリットの1つは、投資対象として新しく、価値の上昇が飛躍的に伸びる可能性があることです。
ビットコインを例にしても、誕生時からたった数年で十万倍もの値上がりが発生。他の通貨でも、数十倍の価値が上昇した仮想通貨が後を絶ちません。
仮想通貨は発行上限が決まっていることが多く、インフレが発生して通貨の希少性が低下する心配もありません。
普及すればするほど、希少性が増して通貨の価値が上がる可能性を秘めているのです。
値動きが激しい特徴を持つ仮想通貨は、短期トレードをするにもメリットとなります。
仮想通貨のデメリット
仮想通貨の中には、既に世界中で信頼されて、広く流通している種類もあります。
一方で、整備が不十分な取引所もあり、心配なのが、つぶれるリスクの高さ。技術が未成熟で、管理しにくい仮想通貨も存在します。
誰でも発行できることから、詐欺通貨が横行しているのも現状の問題。法律や税制面が不透明なため、新しい仮想通貨を何でも信じるわけにもいきません。
仮想通貨の種類
仮想通貨には、いまや数百もの種類が存在しています。
人気のある銘柄もあり、最近では新しいタイプの仮想通貨も登場。初期の仮想通貨は仮想通貨1.0と呼ばれることもあり、これに対してニュータイプの仮想通貨は仮想通貨2.0と呼ばれています。
通貨機能のみを持つ仮想通貨1.0に対して、仮想通貨2.0には付加価値が付いています。通貨の取引に契約を盛り込めるなど、銘柄によっても異なる機能を備えているのです。