最近、価値の上昇が顕著になっているのが、ネムです。

New Economy Movement(新しい経済運動)の頭文字をとった、ネム。

ここでは、仮想通貨としてのネムについて、特徴やメリットなどを紹介していきます。

 

新しい経済圏のための仮想通貨

ネムは、金銭的な自由、分散化、平等、連帯感という原則に基づいた、新しい経済圏を生むために開発された仮想通貨です。

2014年にハンドルネームでの開発者から企画が持ち上がり、2015年に公開されました。

開発者の中には日本人もいたことから、日本国内でも当時から話題になっています。

通貨の単位はXEMで、発行上限が非常に多い通貨は、1,600の投資家に均等に分配されました。

そのため、マイニング作業が行われず、ネットワーク貢献者への報酬はハーベスティングと呼ばれる収穫として分配されています。

 

特定の採掘者に報酬が偏らない仕組み

マイニングによって報酬を得られる仕組みの仮想通貨では、一部のグループや採掘者に報酬が偏ってしまうことがよくあります。

これを解消しようとしたのが、ネムです。

マイニングでの報酬が偏らないように設計された仮想通貨は、ネムが初めて。PoIというシステムを用いて、取引を頻繁に行った人や大きな額の取引に至った人が報酬を多く得られるようになっているのです。

取引を多くすると手数料も増えますが、PoIスコアは上がり、報酬も多くなるという仕組みです。

 

ネムの採掘はハーベスティング

ネムでのマイニングは、ハーベスティングと呼ばれています。

方法は、2つ。PCを立ち上げたままで行うローカルハーベスティングと、PCの電源を落としてもよい委任(デリゲート)型です。

委任とは、スーパーノードと呼ばれる任意の上位ノードに、ハーベスティングを委任すること。これにより、ハーベスト報酬を得られます。

 

Eigen Trust++の評価システム

ネムでは、Eigen Trust++という評価システムを採用しています。

このシステムは、悪意のあるユーザーが参加できないような仕組み。

仮に悪意を持ってネムを利用としても、ハーベスティングによる報酬が低くなってしまうため、強力なセキュリティ対策となっています。

 

効率のよい安全性

ネムには、サイバー攻撃をしかけにくいという特性もあります。

サイバー攻撃を行い、仮想通貨を盗むためには、大量のXEMを購入して大量のアカウントに分配する手間がかかるからです。

さらには、手に入れたXEMを長期間放置して、他のユーザーのアカウントよりも高いPoIを手に入れるまでじっくり待たなければなりません。

つまり、ネムのネットワークを攻撃するために、莫大な資金をかけて長期間待ち、さらに手数料も支払う必要が出てくるのです。

このような手間をかけて得られる結果は、大きな損失以外の何物でもありません。

市場の時価総額がサイバー攻撃によって下落し、攻撃者がXEMを売却しようとしても損失しか出ないからです。

効率よく仕組まれた安全性は、ネムの将来性にも大きな期待をかけられています。