リリースは2016年、という新しい仮想通貨が、Steemです。

SNSをプラットフォームにする仮想通貨だけに、SNSで反応すると通貨をもらえる仕組み。ここでは、Steemの特徴やメリットなどを紹介していきます。

 

Bitshareの創設者が開発した仮想通貨

Steemは、Bitshareの開発者であるDaniel Larimerが世に出した仮想通貨です。

独立したブロックチェーンでありながら、ベースはBitshareのエンジンであるGrapheneを使用。

Redditに似たソーシャルメディア型で、参加者が報酬として仮想通貨をもらえるというコンセプトを採用しています。

ブロックチェーン上にコンテンツが書きこまれているため、ブロックエクスプローラーがSteemのソーシャルメディアサイトになっていると考えても間違いではありません。

 

3つの仮想通貨

ブロックチェーンであるSteemには、Steem・SP・SMDの3つの仮想通貨が存在しています。

基本的な仮想通貨は、Steem。他の2つの仮想通貨をサポートする役割も持ち、BittrexやOpenLedgerの取引所で取引されています。

Steemを利用するときに欠かせないのが、SP(Steem Power)です。SteemからSPへの変換はスピーディーですが、その逆は2年間かかる仕組み。他人に送信できないのも、SPの特徴です。

短期的売買をコントロールするために使われることが多いSPは、持っているだけで新規発行通貨が増えていきます。

Steemが年に100%も供給量を増やしている通貨であり、SPの保有者に還元されているのです。

Steemとして持っていると目減りしてしまうことから、SPの保有者は通貨をなかなか手離さない傾向があります。

SMD(Steem Dollers)は、常に1SMDが1米ドルとなる、価格連動・固定型の通貨です。

Steemの利用によってもらえる報酬は、SPとSMD半分ずつ。

SPはすぐにはSTEEMに変換できず送信も禁止という性質上、報酬を法定通貨に変えるときには、SMDを変換します。

SMDからSteemへの変換は、Steem内のSTEEM/SMD分散型取引所で変換可能。

自由に送信もできるのが、SPとの違いです。SMDも、保有しているだけで、SMDとして利子が増えていきます。

 

コンテンツ・コメントで報酬を稼ぐ

Steemを利用して報酬を稼ぎたいときは、コンテンツ・コメントへの投稿や投票が有効です。

報酬の支払いは、他のユーザーからの投票によって決定。評価されないコンテンツやコメントは、無効です。

コンテンツやコメントへの投票でも、報酬がもらえます。各自が保有するSP量に応じて重みが設定され、投票数が多くなると投票の重みも分散。

あらゆるコンテンツ・コメントに投票しても、稼げるわけではありません。

 

マイニングで報酬を稼ぐ

ブロックチェーンのSteemでは、マイニングで稼ぐこともできます。

採掘をする取引の承認者であるwitnessには21人が選ばれ、マイニングをすれば報酬を獲得。

マイニングを共同で行うことによってプライベートキーが発行されるため、サイバー攻撃の対策にもなっています。

 

新規発行される報酬

Steemでの報酬は、毎回新規発行されます。

これが、Steemをインフレ型通貨にしてしまっていますが、新規ユーザーを獲得するスピードが速ければ、問題はなし。

時価総額ランキングが10位以内に入っていることからも、現状では良い値動きをしていると見られます。