ビットコインゴールドとは?

ビットコインゴールドは、2017年10月24日にビットコインから分岐し、11月12日にローンチされました。現状ではビットコインは一部のマイナーに権力が集中し、ビットコインの開発者であるサトシ・ナカモトによる「ブロックチェーンを活用した非中央集権的なネットワーク」という構想から離れてしまっている状況になってしまっています。この状況では、一部のマイナーの意向に左右されてしまうことになってしまいます。
そこでビットコインゴールドは、より分散化されたビットコインネットワークをつくることを目的として作成されました。

ビットコインやビットコインキャッシュとの違い

他のビットコイン系のビットコイン及びビットコインキャッシュは、SHA-256というアルゴリズムが使われており、これは、ASICというマイニング専用コンピューターを利用することで効率よくマイニングできるようになっています。

一方、ビットコインゴールドでは、Equihashというアルゴリズムが採用されており、ASICでのマイニングができず、GPUでマイニングする必要があります。GPUは、Graphics Processing Unitの略で、画像や動画を処理するためのパーツで、オンボード型、CPU内蔵型、ビデオカード型などの形で一般的なパソコンにも搭載されています。
そのため、ビットコインやビットコインキャッシュと比較して、一般の人でも参加しやすくなっており、分散化が進むことが期待されています。

また、難易度の調整に関しても違いがあります。ビットコイン及びビットコインキャッシュでは、2週間毎に難易度が調整されることにより、1つのブロックの作成にかかる時間を調整しています。この場合、難易度調整前後でマイニングが不安定になり、送金詰まりを起こすことが度々あります。
一方、ビットコインゴールドでは、ブロック生成毎にその都度難易度を調整するようになっており、比較的マイニングが安定し、送金詰まりが起こらずスムーズに送金処理が行われることが期待されます。

取引所での取扱状況

海外の取引所では、ビットフィネックスやビットレックス、ヒットビーティーシー、ヨビットで付与され、2017年11月末の段階で売買も行われています。
国内の取引所では、ビットフライヤー、コインチェック、ビーティシーボックスなどが付与する方針と表明していますが、2017年12月末の段階ではまだいずれも取り扱いが開始されていないようです。